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2012年5月18日(金)

タイムラプス沖縄編

2012年春
一定時間の間隔を開けて撮影した写真を連続させて動画のように見せることを「タイムラプス」と呼びます。通常のビデオカメラでは撮影できないものが、スチールカメラによるタイムラプスで表現できるようになります。

写真の解像度はハイビジョン映像の約4倍も大きいため、色の再現性など美しい映像が再現でします。また、シャッター速度を遅くすることで、微弱な光りも映しだすことができます。例えば、星空などはビデオ映像では光量が足りないため、監視カメラのような粒子の粗い映像になりますが、スチールカメラでは10秒~30秒間のシャッタースピードにすることで、微量の光量も取り込むことができ、きれいに星が映せます
しかし通常のビデオ撮影にないデメリットもあります
それは、撮影時間が2~3時間と長時間になることです
例えば、20秒に1回シャッターを切るように設定すると、1分間で3枚、10分間では30 枚の写真しか撮れません。映像は、1秒間に30フレームでできているので、10 秒分の映像を作るためには、300 枚の写真が必要です
つまりタイムラプス撮影だと、たった10 秒間の映像を作るのに、100 分間の撮影をする必要があります。そのため、人が映り込んでしまうため、観光客や釣り人が来るような浜辺ではタイムラプスはできません。
また、微量の光りを撮るための設定で撮影ため、灯台の光りや車のヘッドライトが入ると、真っ白な写真になってしまいます。ということで、場所選びは難航しました
せっかく映った天の川も…
せっかく映った天の川も…
左下に月の光りが!このせいでNG に
左下に月の光りが!このせいでNG に
タイムラプスをするためには、
・対岸に街の灯りやコンビナートがなく、夜は真っ暗になる浜辺
・観光客、釣り人など、なるべく人が来ないような浜辺
津堅島
津堅島
こうした条件をクリアしそうなのは離れ島ではないか、ということで今回は、沖縄県のうるま市にある津堅島という島を選びました
沖縄には、西表島や石垣島など、真っ暗になるような離れ島はたくさんありますが、万が一のカメラ機材のトラブルに備えて、カメラ販売店がある沖縄本島に近い島である津堅島を選びました
夜の浜辺は真っ暗!
夜の浜辺は真っ暗!
そして、最大のポイントは「津堅島にはハブがいない」こと!
沖縄は那覇市内でもハブが出るような場所。人気のないビーチに向かう途中は、まるでジャングルのような草むらを歩かなくてはいけません。しかも夜!
ハブがいない、と言われている津堅島でしたが、やはり怖かったです
浜辺でセッティング
浜辺でセッティング
長時間のタイムラプス撮影に備えて、テントを用意しました
これは突然の雨の時に機材を守るためでもありました
カメラテスト中の様子
カメラテスト中の様子
真夜中のビーチ…人気も全くないし、焚き火とか光りを出すようなこともできない…ひたすらカメラは、10秒間に一回、シャッターを切っていく…それを見守るだけの根気のいる撮影です
でも、ここまでは想定内でした。
想定外だったのは、この時期、沖縄が全く晴れなかったこと!です
ひたすら晴れるのを待つ…
ひたすら晴れるのを待つ…
朝は多少、晴れ間が覗いても夜になると薄い雲に覆われて星が全く見えませんでした。
ただただ、ひたすら星が出るのを待ち続けました
こればかりは、自然が相手なのでしょうがありません
やどかりは撮影できました
やどかりは撮影できました
沖縄に来て数日が過ぎ、天気予報からも、この後、晴れる見込みがない、と判断し、思い切って津堅島を出ることにしました
カメラマンの新井氏
カメラマンの新井氏
機材を一旦ばらして、車に積んでフェリーに乗り、沖縄本島に戻りました
その戻った日の夕方、急に空が明るくなり出しました
レール台にセッティング
レール台にセッティング
大急ぎで最低限のバッテリーと機材を乗せ、人気のない浜辺を探し、撮影の準備をしました。
夜になり、沖縄本島の上には綺麗な星空が広がりました
そのまま、朝焼けまで撮影を続け、最後はバッテリーもメモリーカードも使い果たし、撮影は終了しました。
結局、沖縄での8日間、夜、星が出たのはこの日だけでした
いやー星が見えることがこんなに嬉しかったのは生まれて初めての事でした
星の写真は、mac に取り込み、現像ソフトを使って、コントラストや色調整すると、さらに星が浮かび上がってきました
現像前の夜空
現像前の夜空
現像処理後の夜空
現像処理後の夜空
肉眼では、見えなかった星がこんなにたくさんあるんだな、と感動しました